【FESTIVAL DES JEUX DE CANNES】#7 CANNES渡航記 10.3.7


 



最終日です。

 



昨日来てくれてたSEの彼女が、なんと4歳の子と赤ちゃんを連れて来てくれました。どうぶつしょうぎをこどもに教え込んでいます。フランス語でペラペラと教える姿は結構な迫力。かっこいい〜。

 



「いい?プサンがプサンを食べられるのよ!」と言ってたときでしょうか(想像)、突然おひざの上の赤ちゃんがひよこを取って食べちゃいました!!

なんてかわいいの〜〜〜〜!!!!奇跡の一枚です。

 



聡明な彼女の子は、やはり好奇心旺盛。ニコニコと遊んでくれました。

 



こちらはスペインの方。どうぶつしょうぎのスペイン語訳を後日メールで送ってくれました。

 



 



伝統ゲームコーナーで最も盛り上がりを見せていたものの一つ、AWALE(マンカラ)に挑戦。農民が生んだ、豆を陣地に配っていくゲームです。なにせ豆の取り合いですから、白熱します。セバスチャンの通訳がおかしくって(彼はお笑い系)「これはローカルルールがめちゃくちゃあります。あ、今そんなルールはない、向こうで言い合いになってます」と実況してくれてました。

見た目がとても可愛いので、一つ購入。

 



こちらはインドのゲーム。ふらっとやってみようかなという気を起こしてしまったのですが、終わらないのなんの。やってても「一体どうすればいいのだ〜?終わりが見えない」とギブアップ。マンカラもこちらもやってみて思ったのですが、みんなルールがわかりにくい!どうぶつしょうぎほどすぐに説明が終って、すぐにゲームが出来て、しかも目標がはっきりしていて、達成感のあるゲームは稀なのかも?

 



ジルが一足先に帰っちゃいました。この後もパリ組、◯◯組、とそれぞれ帰途に。数時間かけて来ている人もいるので、東京から九州とか、そのぐらいの距離でしょうか。これだけの仲間が集まる機会は貴重なんだなあと改めて思いました。

 

 



さて、チェス少年との対局が実現しました!!写真はピンぼけしてますが、4枚落ちです。4日前は王一枚だったのに…。しかも、負かされました!!それはもう見事に。一間竜の王手に対して合い駒をしたら(▲37玉、▲47金、△57龍といった部分図)、13の角が46に出てきたんです。こんな早くに教えなくても一間竜がわかるなんて、と感動しました。でも少年もエリックも「チェスをやっていたらわかる。持ち駒を46に打つなら驚いたけどね」と言っていました。

何にしろ、成長がうれしいです。
あっさり負けた私にまどか先生はお怒りで、「私は本気でこの子を鍛えるの!」とばかりに超真剣勝負。 緩めなくてもついてくる、手応えを感じていたのでしょう。少年が毎日ここに通ってくれたことは本当に感動的でした。彼が世界で初の外国人棋士になったらなあなんて、夢見てしまいます。

 



こちらはおかあさんがファビアンとおおきな森のどうぶつしょうぎ、私が3歳のおんなのことどうぶつしょうぎをやっていたときの写真。女の子のリアクションがすごくって、一手指すごとに「WAO!」の歓声の嵐。思わず私もノリノリになって、彼女と一緒に「バウバウバウ」とライオンの真似をしながら動かしていました。

どんな局面でも必ずライオンを取ってもらうようにしていたら、ファビアンに「so kind」と言われました。

 



お世話になったフランス将棋連盟チームと。みんな本当にありがとう!!めるしーぼくー!とってもとっても会いたいです。皆さんの素晴らしい活動を見て、とても幸せな気分になりましたし、勇気をもらいました。またこのままでは彼らの努力がもったいない。何かしたいなあ、できることないかしら、と思っています。ただし、フランスは遠い。ああもっと近かったらなあ、もっともっといろんな国の人と手軽に交流できたら、世界は変わるんだろうな、と思いました。

「将棋を世界に広める会」のみなさまにも感謝いたします。セバスチャンはとても親切で、日本に詳しく、スムーズに活動ができました。またメールマガジンで、ファビアンからのお手紙を紹介していただいてありがとうございます。ここに引用させてもらいます。

「ゲームの祭典」にブースを出展したフランス将棋協会会長のフ
ァビアン・オズモントさんからも英語でメッセージをもらっていま
すので日本語に訳してみます。

「カンヌでは、北尾女流初段と、藤田さんがフランス将棋協会のブ
ースに参加してくれ、非常に高いレベルの展示ができました。訪問
者は本当に感謝していました。今年の、おそらく最も重要な変化は
チェスプレーヤーが定期的にかつたいへん熱心にブースに来てくれ
たことでしょう。このため、我々はついに、長年のネットワーク作
りの取り組みでいくらかの成果を得ることができたようです。加え
て、パリでのつい最近のイベントや、我々による本の出版がありま
す。例えば、フランスのチェスのジュニアチャンピオンは、彼の自
由時間のほとんどを我々と過ごしてくれました。3日間のうちに、
彼はエリックと2枚落ちで指せるようになるまで上達しました。そ
して、カンヌのチェスクラブが、将棋の活動を積極的に主催してく
れることを申し出てくれました。非常に好ましいことです。この動
きが進展することを一緒に祈ってください」

「『どうぶつしょうぎ』も、大成功でした。私は、このゲームを使
って将棋を教えるのはとてもよい考えだと心から確信しています。
また、できる限り頻繁にその活動を支えていこうと思っています。」

「藤田さんが作った本将棋のどうぶつ版も、非常によくて、大人に
とってさえも、効果てきめんで成功をおさめました。彼女がより商
業的な方法で本将棋のどうぶつ版を出す計画があるかよくわかりま
せんが、私としては、それは、真剣に考慮すべきことだと思います。
情報ですが、フランスのリセラーから「どうぶつしょうぎ」をフラ
ンスで売りたいという接触さえ受けています。」
(将棋を世界に広める会「かけはしメールマガジン」2010年4月配信)

また今回の記事が新聞でも配信されました。

カンヌでも大人気!「どうぶつしょうぎ」世界進出(ZAKZAK)

大人気「どうぶつしょうぎ」海外でも大ウケ ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

Share on Facebook

Leave a Reply