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「どうぶつしょうぎcafeいっぷく」準備中

  2016年7月より、清澄白河にある「深川いっぷく (http://www.houri-cafe.com/)」の三代目マネージャーになることになりました。 先代のArt Labo時代の白濱さん、現在、仏蘭西菓子カフェとして人気の宝理さんの跡を継ぐことになりました。とても光栄ですし、色々学びながら大好きな深川の街を盛り上げていきたいと思っています。 宝理さんのお菓子を仕入れてカフェをしつつ、自分の強みである棋道、ボードゲームを遊んでもらえる「どうぶつしょうぎカフェ」を作ります。といっても席料制の将棋サロンではなく、ブックカフェのような形を目指します。ボードゲームが置いてあってお茶飲みながら遊んでもいいし、ただいっぷくしててもいいですよ、というゆるい空間です。 私が数年前はじめて「深川いっぷく」を訪れたとき、「あ、ここで何かできそう」とワクワクしたのを今でも覚えています。そして私の思いつきを白濱さんが快く受け入れてくださり、将棋教室を開くことができました。 そんな風に自分の色を出しつつも、皆さんの色にいつでも染まれるような、余白のある空間にしたいと思っています。 ギャラリーやレンタルスペースもこれまで通り行いますし、将棋教室や囲碁・連珠なんかもできたらなーと思っています。 新しく始まる「どうぶつしょうぎcafeいっぷく」そして残り続けるコミュニティスペース「深川いっぷく」をどうぞよろしくお願いいたします。 イメージ図はこんな感じ↑ 新しいTwitterアカウントを取りました。勿体無いかなと思ったのですが、心機一転フォロワー0人から始めたくて。準備のあれこれや本業のことなどを呟いていきたいと思います。 https://twitter.com/pieco_ippuku

岩手県大槌町と山田町へ

5/10に女流棋士の北尾さんと、報道関係の知人の方と3人で、岩手県の山田町と大槌町に行ってきました。どちらも海に面しており、被害が大きかったところです。知人の方は、取材やボランティアで被災地をたびたび訪れているそうですが、避難所などにどうぶつしょうぎを持っていきこどもたちと遊んでもらっていたそうで、一緒に周りませんか?と声をかけてくださいました。 まだまだ行方のわからない方も多い、大変な土地に行くことについて、いろいろなことを考えましたが、直前、おおきな森のシール貼りをしていくうちに、いつもどうぶつしょうぎを伝えに行く気持ちと変わらないな、と心が落ち着いていきました。被災地であってもなくても、どうぶつしょうぎや将棋を伝えたいという気持ちは変わりはなく、どうぶつしょうぎが出来てからずっと、知らない土地で将棋を知らない人達に、楽しさを伝えていくことを続けてきたので、今回も特別なことではないのです。 ただ、自分たちが心から良いと思えるものを持っていること、そしてそれを届けることが出来るということは、幸福なことだなあとしみじみ思いました。 9日深夜上野から釜石行きの夜行バスに乗りました。東北道の復旧はとても早かったのですが、こうして走れることがまずはとても嬉しかったです。そして窓から見えるのは、変りない日本の美しい風景ばかりでした。 釜石で降りて、少し走るとガラっと風景が変わります。家屋が倒壊して、瓦礫の山があちこちに見られます。ただ、驚いたのはそれではなく、街の美しさでした。海岸や山、木々、地形そのものが、本当にとても美しかったのです。とてもほっとしましたし、癒されました。瓦礫だけでなく、今も活き活きと多くの植物、生物が生きていて、日の光は美しくそこを照らしていました。多くのものを奪った自然は、一方でこんなにも恵みを与えてくれているのだなあと思いました。 こんなに良い場所なのに、町の人はどれだけ悲しい思いをしたことでしょう。いつの日かまた漁業や農業がまたできるように、観光に訪れることができるようにと願わずにはいられません。この豊かな自然がそれを叶えてくれると信じたいです。 まずは山田町の豊間根保育園を訪問しました。 5歳児クラスと4歳児クラス、2クラスでどうぶつしょうぎの授業を行いました。 みんなめちゃくちゃ元気でした!挨拶とお返事がみんなしっかりできてて、先生のお話もとても集中して聞いています。 「ライオンとったよ!」「わたしは3つもとったよ!」「ひよこもとったよ!」元気に遊んでくれました。 どこにあるけるかな?のお勉強。 皆と一緒に給食をいただいて、最後にどうぶつしょうぎをプレゼントしました。 園のこどもたちは「ねえねえ聞いて聞いて!」とたくさんおはなししてくれました。このように園生活が楽しく送れていることにすごくほっとしました。先生方、そして園に支援してくださった方々のおかげだと思います。 続いて避難所の山田高校体育館へ。震災からまる2ヶ月たちましたが、いまだに多くの方が生活しています。高校へ元気に通学する男子女子たちや、無事に残った家に囲まれているので、そのギャップが切ないです。早くそれぞれの生活の場に帰れることを願っています。 学校帰りのこどもたちにどうぶつしょうぎを紹介しました。最初「こんなの簡単だ!」とか先生を挑発?していた子たち。友達が考えてるところを邪魔しちゃったりしていた子たち。お菓子を食べながら気もそぞろだった子たち。「じゃあすご〜く強い先生がいるから、行ってみようか?」とまどか先生のところに連れていったら、段々空気が変わって、すごく真剣に! 喧嘩してるように見えた3人が、教えあったり、励まし合ったり、相手の言うことを静かに聞いたり。最後は力を合わせてライオンを詰ましていました。おとなしかった一人の子の目がどんどん輝いてくるのを見て、うれしくなりました。 大人の方は「将棋は俺わからないんだ!」「むりむり!」みたいな感じで、なかなか対局してくださらなかったのですが、こっそり将棋盤を置いておいたら、帰る頃にはすっかり対局場ができていました。少し見た限りでは、やはり大人向けの娯楽のものはかなり少なそうだったので、盤駒が活躍してくれるといいなと思います。 最後に大槌町の堤乳幼児保育園を訪問して、どうぶつしょうぎやどうぶつパズルを届けてきました。 どの場所でもあたたかく迎えてくださって、優しい方ばかりでした。お世話になった皆さまありがとうございました。またぜひ訪れたいと思います。 追記:同じく被災された陸前高田市消防団高田分団さまから「どうぶつしょうぎ」が欲しい!とご連絡いただき、100セットお送りいたしました。こちらのHPによると、いろいろな施設に届けてくださっているようです。届けに行くことも大変な労力がかかる中、ありがとうございました。どうぞどうぶつしょうぎで楽しんでください。 →「どうぶつしょうぎ」を届けています。 →またまた、どうぶつしょうぎ

リコー杯女流王座戦

3月の上旬、びっくりするニュースが飛び込んできました。女流棋戦に新しい大型棋戦誕生。そしてそれは初めての完全オープン型、エントリー制の棋戦でした。女流棋士だけでなく、アマチュア、現役奨励会員、引退棋士全てに門戸が開かれていました。 http://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/ 発表を見た瞬間、パソコンの前で私は固まってしまいました。トーナメントを引退するとき、いつかこのような棋戦が出来ると夢見て、その日のために将棋を強くなろうという気持ちは持ち続けていようと思っていました(矛盾するようですが、将棋への情熱は一生のものとして自分の中でとっておきたかったのです)。しかし、早過ぎる!こんな早くにその日が来るとは思ってませんでした。たった1年間じゃ全然強くなってないし、何にも準備できてないよ、と。 成長したという実感もないまま出ることに、ためらいがありましたが、でもやはり門戸を開いて下さった方々に感謝の気持ちを伝えたいと思い、大阪予選のエントリーメールを送信しました。自分にとって未知の世界、まったく予期してなかった道にえいや、と足を踏み込んだ感じがしました。 大震災が起こる、数時間前のことでした。 対局の日が近くなるにつれ、早く指したい、うれしい、というワクワクした気持ちで高まってきました。現役のときはとにかく胃が痛く、ソワソワと落ち着かなかったのに、今回は全然違いました。こんな気持ちで将棋に向かうことが出来る日が来るなんて、それだけで自分にとってはすごいことで、改めて関係者の方に感謝しました。本当に、はじめて味わう楽しい気持ちでした。 西日本大会当日も楽しんで、夢中で指すことが出来ました。一局目は山田美晴さんと角換わり。かなり緊張してワタワタしたけれどなんとか攻めがつながりました。二局目は育成会のときから知っている高浜愛子さん、四間穴熊にへっぽこ急戦で、終盤でミスして負け。これは残念だった…。三局目は駒doc.編集長の諏訪さん(なぜこんなところで当たる・涙)実力を知っているので、予選落ちも覚悟しました。オールド中飛車にへっぽこ急戦で、敗勢に…。最終盤で逆転しました。内容は全体的に悪かったけど…前向きになれたので自分の中では良しとします!「前の悪手を引き摺らない」「諦めない」「前の将棋を引き摺らない」という目標は守れたかも。 午後のトーナメントは1回戦で強敵・中七海ちゃんと。関西は層が厚く、スター候補の女子アマたちに囲まれて対等に戦えるのも幸せでした。私は里見さんはもちろん、関西の有望な若手とほとんど指す機会がないまま引退し、それが一つの悔いになっています。今回参加した子たちも、みんなと指したかったなあ。ただ七海ちゃんと指せたのは感激でした。オーラが普通じゃありません。ものすごいポテンシャルを感じました。 ↑銀損して圧敗の図です。 終わって二日間、家でぐったり寝こんだのも我ながらびっくり。楽しんで指せた割には、負けた後の虚脱感は現役の頃と同じだったようです。自分が大好きな将棋なのに、知らないことが多すぎる、将棋の世界にとって自分が小さすぎる存在であることが、悲しかったです。 今回とても素晴らしい機会をいただいて、本当に感謝しています。ツイッターなどで温かい応援の声を届けてくれた方々、ありがとうございました。これからどんな機会が訪れるかわかりませんが、自分の中でこのような挑戦は続けていきたいなと思いましたし、これからはまた違った前向きな気持ちで将棋に向かっていきたいと思います。 リコー杯はこれから東日本予選、本予選、本戦と続いていきます。参加する人みんなにとって充実した戦いができますように。 (写真提供=若葉)

「ぼくとわたしのしょうぎ」@するところ 写真レポート

8/22(日)ぼくとわたしのしょうぎ@するところ、無事終了しました!来てくださったみなさん、どうもありがとう。 本当に素敵な空間で、一日まったりと、しょうぎ児童館となりました。「するところ」にも将棋はうまく溶け込んだなあ、、、と、このなんとも言えない不思議な雰囲気は、言葉より写真のほうがいいですね。たくさんアップしましたので、ぜひごらんください。 (注)一人だけ将棋の強い人が混じってます。 (撮影:pie_co,   ya_tom,    aza,   するところ) 午前の部のレポートは、カメラマン武藤奈緒美さんの写真で「するところ」HPに掲載されています。また定期発行されるフリーペーパー「するところ新聞」にも掲載されます。

近況その1(2010年5月)

「どうぶつしょうぎのほん」が一段落したあとも、いろいろいろいろやっていてもう夏も終わりに近づいてきました。 どんなことしてたか写真で振り返ってみたいと思います(遅くてすみません・笑)。 ほとんど家にこもって作業してたんですけどね。 5/22 小川美潮さんや仲間のアーティスト、ファンの方が相模湖でBBQをやるということで、知り合いにお誘いいただいて行ってきました。美潮さんにどうぶつしょうぎをプレゼントできるなんて、想像だにしていませんでした。高校の頃からずっと美潮さんの「チャクラ」というバンドを聴いていたので、感無量でした。 BBQでどうぶつしょうぎ。どこに行っても溶け込めるライオンくんたちはえらいなあ。 パーカッションの方々がセッションをはじめました。音楽系の集まりは初めてだったのでドキドキしました。 5/27 親子遠足で千葉のアンデルセン公園へ。はじめてのキャラ弁。制作は夫です(笑)。 5/30 上智大学OBが主催する「オールソフィアンの集い」に行ってきました。私は中学高校と南山出身で、上智とは姉妹校だったので大学時代に遊びにきたり、一番仲の良かった友人が仏語学科だったので、自分の授業をさぼってフラ語を受講していたりしました(笑)。大学のこと、将来のことにずっと悩んでいた日々。土手もよく歩いたので、仕事で上智に来られる日が来るなんて感動でした。 私は工作ブースを担当。こどもたちにお絵かきしてもらって、オリジナルの盤駒がたくさんつくられました。↑のように動物から全く離れたイラストもたくさん。こどものイメージの豊かさに一日中驚かされました。 隣では将棋とどうぶつしょうぎの普及コーナーをまどかさんと上智大将棋部の皆さんが担当していました。将棋部の男子たちが、女性やこどもたちにずっと熱心に教えていて、どうぶつしょうぎも沢山すすめてくれていて、ああ時代は変わったなあと思いましたよ!ビバ上智大将棋部!! 将棋ブースの模様が記事になってます→http://yucharism.com/jp/blog/2010/06/sophia-university-4.html 5/30、上智のイベントが終わったらその足で「ゲームマーケット2010」に行きました。どうぶつしょうぎが日本ボードゲーム大賞の「ゆうもあ賞」を受賞して、ボードゲームを広める会「ゆうもあ」さんが授賞式を開いてくださいました。賞は通常ゲームデザイナーさんにしか贈られないのですが、特別なご厚意で私も表彰状にお名前を入れていただいて、とてもありがたいです。ありがとうございました。右は遊戯史学会の草場純さん。 表彰状の内容など、詳しいことは相方のブログにて→http://ameblo.jp/madoka-shogi/entry-10563712917.html 5月某日、iPadを買いました。引き角くんをさっそくプレゼン。 6/12 ふれあい囲碁ネットワーク神奈川さんにお邪魔してきました。全盲の方とどうぶつしょうぎをしました。 友人が手作りした視覚障害者用の盤と駒です。段差と動かす方向にスワロフスキーがついています。手前のぽっちは、駒の向きを示す大事なしるし。初めてどうぶつしょうぎを通して目の見えない方とコミュニケーションがとれて、本当に感激しました。また、このような盤駒は見えない人だけのためじゃなくて、一般の方と垣根を取るためにあるんだなあというのがわかりました。 こちらは視覚障害者用の碁盤です。9路で対戦しました!囲碁ってランダムにいろんな場所に打っていくから、どうなんだろうと思ったらすぐに私の打った場所を探り当てて、中身の濃い対局ができました。感想戦でポイントを振り返ることもスムーズにできました。もう本当に感動しました。 将棋は駒数が多いからやっぱり大変そうですが、どうぶつしょうぎは見えない人にも楽しんでもらえる可能性が大いにあると思います。8月に点字図書館でどうぶつしょうぎ大会が開かれたのですが、それはまた別の記事に。

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