【Festival des jeux de Cannes】#1 cannes渡航記 10.3.2

  



2010.3.2〜9まで、フランスのカンヌに行ってきました。カンヌにて毎年行われている、ゲームの祭典に参加するためです。「チェス」や「チェッカー」「囲碁」などのトラディショナルゲームから、新作のドイツゲーム、こども向けのおもちゃや、最近流行りの秋葉原スタイルまで、ありとあらゆるゲームが一同に会するイベント、だそうです。ここには毎年フランス将棋連盟の方が参加していて、将棋のデモンストレーションを行っています。これまでも「将棋を世界に広める会」の皆さんや、プロ棋士が訪れたことも何度かあります(リンク参照)。

という予備知識はほとんど無いままに、とりあえず『どうぶつしょうぎ』が最近向こうでも遊ばれているらしい。そしてフランス将棋連盟のブースで遊んでもらえるらしい、ということで、無謀にも行ってきました。

海外は10年ぶりですが、これまでは観光オンリーだったので、実質これが初めての渡航らしい渡航です。フランスは一度パリに行ったことがありますが、今回のように一人で飛行機に乗るのは初めて。「一切自己責任で来てください」という冷たいどうぶつの相方の言葉にビビリつつ、久しぶりに後先考えずに行動する楽しさにワクワクしつつ、成田発11:50のANA便に乗り込みました。荷物重量は25kg。相方は45kgだったそうです。so crazy!!

 



少しでも不安を軽減するため、全日空を利用しました。飛行機の中は日本人ばかりです。それでも肩掛けショルダーをがっちり離さず終始緊張して眠れず。早くも時差調整に大失敗。国際線乗るのほんと久しぶりだったので、映画を4本も観てしまいました(しかも今度は愛妻家、一度劇場で観たのに…)。水曜どうでしょうclassicも観ました。ただし一本だけしかなかった。何本もあったら10時間ずっと観たかもしれん。。

私は身長147cmとかなり小柄なんですが、それでもエコノミーはきつかった。年でしょうか。シャルル・ド・ゴール空港に着いたころにはすっかり憔悴していました。当然誰も待ってません。

不安だった乗り継ぎは、写真のようにアイコンが可愛らしく教えてくれるので、分り易かった。段々と周囲から母国語が消えていきますが、いっそ日本語が全く無い方がスッキリその気になれますね。分かる材料だけ探して、「あ!なんだ分かる!」とポジティブになれる。分からないことが一部混じっている方が不安感があるような。

税関を通り過ぎるころにはすっかり「ぼんじゅーる!」を連発する人に。そうそう、ヨーロッパに来ると、挨拶が頻繁に出来るのが楽しいんです。以前も必要以上に「うぃうぃ」言いまくってました。途中ぼーっとしてたら後ろから「マダーム!!(早よ歩け)」とオッサンに怒られた以外は順調に国内線の搭乗手続きを終えました。

 



ここが国内線搭乗ロビー。いきなりの開放感です。夕日が鮮やかです。でも日本では深夜、まさにA級順位戦が日をまたいで終局しているあたりです。私も非常にグロッキーです。

 



10年前には無かった、公共無線LANでアクセスする人たち。今回私もiPhoneで火を吹かせるつもりでいたのですが、有料の手続きが必要だったようで、がっかりです。twitter依存なので、ああああああ、といった感じでぐったりしてました。順位戦の結果は遠い彼方で、何かの幻のように思えてきました。自分がここで迷子になっても、全世界的には全く支障なく動くことでしょう。もう世界広すぎ、もう把握しきれない、そんな虚しさを感じていました。

ただ、SMSメールは送受信出来たので、パリからTGVでカンヌに向かっている相方とここで連絡が取れました。夫にも無事着いたのメールをしました。SMS、海外ですと一通100円なんですが、この時の夫からの返事が「おー!」の3文字。。。。100円めいっぱい使って息子の様子を知らせて欲しかったです。。。

  



 



 



もうグロッキーすぎたのですが、一応記念に搭乗ロビーの自然派カフェでお茶してみました。初ユーロで買い物です。びくびく。人参サラダを食べましたが、孤独すぎました。周りは美男美女、お洒落、ビジネス、ファミリー、幸せ、そんなオーラが出まくりで、私一人浮いてます。

ここで2時間ほど待って、ニースのコート・ダジュール空港行きの飛行機に乗りました。着いたのは20:00過ぎだったので、南仏の海岸の、宝石のような夜景が空の上から見えました。これは綺麗だった。

異国は不思議なもので、空の上からでも異国だというのが良くわかります。土の色、道路の作り方、田んぼの形、何もかも違います。夜景もまた、なんと表現していいのかわからないけど、日本のものと違いました。

ニース空港からカンヌの宿へは、日本語可能な現地の業者に送迎を頼みました。高知で働いてたこともあるフランス人のおばさまでした。飲食店に勤めてて、将棋を指す男の人たちを良く見ていたとか。夜のカンヌは、すっごくサビれてて、いかにも田舎です。日本のような企業の看板や装飾が少なく、ほっとする反面、ここでほんとにイベントあるの〜?と思うぐらい静かでした。

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