駒箱・駒台製作「Honest Studio」

以前こちらのエントリで紹介した、地元深川で駒箱を製作されている奥山正直さん。

深川東京モダン館に寄ったときに「そういえば近くに将棋のものを作っている方がいるらしいですよ!行ってみませんか?」と教えてもらい、二人してアポなし突撃!!

なんと、ほんとにヒッソリヒッソリしたところに、小さな工房がありました。

6寸盤はあるものの、盛り上げ駒や駒台には縁も知識もなかった私ですが、ひと目みて「これはすばらしい!!」と感動。まず木の質感がとってもいいんです。「これは工芸品として立派に他の世界にも出せる!」と生意気にも思ってしまい、素敵な黒柿の根付を仕入れました。

 



こちらの左は名刺入れなんです。素敵でしょう?素材は桑(くわ)、漆が塗ってあるので微妙な光沢が質感を高めています。近所の飯島栄治六段も奥山さんの駒台と駒箱を愛用しているとのことで、栄ちゃんがこの名刺入れも愛用しているのを発見して、私もひと目ボレ。作ってもらいました。

右は駒形の根付。上の三つが「楓」、下二つが「黒柿」で出来ています。こちらはどうぶつしょうぎcafeでも販売しました。これからもイベントで売る予定。

名刺入れの箱には「Honest Studio」。正直、から取っているんですね。洒落ています。

 



パカっと開けるとこんな感じ。

私は駒や駒台の世界のことをほとんど知らなかったのですが、これをいただくときに「こないだの名人戦第二局で使ったんだよ。今度の福岡の第四局でも使うんだよ」と言われてびっくり仰天しました。こんな近所に、名人戦で使う駒箱を作っている方がいたなんて!!!いや、確かにものすごく素晴らしいものを作っているので、納得なんですが。

奥山さんのHPには名人戦で使われた駒箱のお話も載っています。→駒箱とFC東京・直通信

飯島六段の研究室で、いろいろと奥山コレクションを見させてもらいました。

 



駒台に角丸があるんだ!!と初めて見たときびっくり。

 



奥山さんの作品はどれも「直」という赤い漆のワンポイントがついていて、それがまたとてもオシャレです。

 



駒台や駒箱の裏にも「直」の漆が塗られています。

栄ちゃんに教えてもらったのですが、駒台を並べる方向は、この漆のワンポイントを下にするという決まりがあるそうです。

駒台の木目や光の反射の加減など、先後ともに同じように出来るように、そこまで考えて作られているそうです。

 



こちらはパスモケース。パスモケースや根付・名刺入れは駒台を作ったあとの余り素材を利用しています。

地元で将棋の駒箱を製作している、というだけでなくて、本当に工芸品として素晴らしい作品ばかりなので、超応援しています。名人戦第四局も注目。

奥山さんの作品は私のイベント(販売コーナーがあるもの)の他に深川東京モダン館 http://www.fukagawatokyo.com/でも販売しています(パスモケース、根付、名刺入れなど)。

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