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どうぶつサッカー

  2014年11月末、新しいボードゲームが幻冬舎エデュケーションから発売されます。 『どうぶつサッカー』。どうぶつしょうぎみたいな、ちょっと頭を使って、気持ちよくパス&シュートする、誰でも遊べるゲームです。 ルール考案はしんどうこうすけさん。サッカーをモチーフにしたい!というしんどうさんの最初の原案は、もっとマス目も多く本格的なサッカーで、ゴールの中にキーパーも居たりして、それもすごく楽しく息子と遊んでいました。その後「お母さんがこどもに簡単にルールを教えられて、一緒に遊んでもらいたい」というコンセプトから、限りなくミニマムなサッカー場になりました。 ボードゲームの中でもアブストラクトゲームと呼ばれる思考ゲームがわたしは大好きで、しかもルールがシンプル、すぐに説明できて、しっかり頭を使って手応えがある、自分の大好きなタイプのゲームになりました。 今回はすばしっこい小さなどうぶつが登場人物です。リーダーのサルは、不器用な方向にしかボールを蹴ることができないのですが、意外な秘密もあったり。ゲームのキーマン。いやキーアニマル? こどもはサッカーが大好き。見せると「なにこれ!」「やってみたい!」と目を輝かして集まってきます。その「なにこれ!」の目の輝きに、久しぶりに初心を思い出しました。 どうしても「しょうぎの先生」をやっている職業病なのか、最近は「どうぶつしょうぎ」を「教えこみすぎてたかも」と思ったんです。コツを教えて、将棋につなげる、教育に寄りすぎていて遊びの部分を忘れていたような気がしました。 どうぶつサッカーのコツはまだ全然わかりません。しばらくは肩の力を抜いて、こどもと同じ目線で遊びたいなと今は思っています。 とりあえずはみんなにゲームを体験してもらいたく、ミニ大会を早速開くことにしました。ぜひぜひいらして下さい! 12/21(日)深川東京モダン館 14:00キックオフ 入場無料 <講座&ミニ大会 5歳からおとなまで、要申込> 一回目 14:00〜15:30 二回目 16:00〜17:30 席に限りがありますので、事前のお申込みを受け付けます。こちらのフォームからお願いします。 <体験コーナー> <cafeコーナー※有料> 宝理仏蘭西菓子店さんが、サッカーボールのお菓子を作ってくださいます。 考案者のしんどうこうすけさんも駆けつけてくださいます! ———————- その他イベント予定 12/23(祝)宮城県多賀城市「どうぶつしょうぎ&どうぶつサッカー大会」 3/22(日)どうぶつサッカーペア大会 東京おもちゃ美術館  

森のどうぶつパズル

「どうぶつパズル」から3年、新しい仲間ができました! 前回は「おうちにかえろう!」がテーマでしたが、今回はどうぶつが大好きな森に集まってくるイメージです。 箱詰めパズルは、一見単純なようで奥がとっても深く、パズル作家の小田原充宏さんが100問の問題を考えてくれました。 パッケージの見本となっているどうぶつも、全部ひっくり返らずにおさまる形を考えてくれたんですよ。 ピースは7つ。前回のどうぶつさんとは違うもの、そして2色限定なので、色々試行錯誤しました。とくにカバの形のピースが、難しかった!カバさんがいつもお口をくれてたのに感謝です(笑)。 どうぶつパズルは長く愛されている作品。森のどうぶつパズルと一緒に、これからも色んな場面で遊んでもらえたらなあと思います。将棋と違って、一人でも遊べるのがいいところ。イベントなどでもハマっちゃうお子さんがたくさんいます。 書店・玩具店で9/25ごろから販売しています。どうぞよろしくお願いします。

おでかけどうぶつしょうぎ

どうぶつしょうぎにあたらしい仲間が増えました。 その名も「おでかけどうぶつしょうぎ」。   ボードゲームではおなじみの、手のひらサイズ、マグネット式ポータブル版です。 「でもどうぶつしょうぎポータブルじゃどうぶつしょうぎっぽくないよね〜」とスタッフ一同思っていたところ、編集さんがひらめいて素敵な名前をつけてくださいました。 「おでかけ」というコンセプトどおり、パッケージも駒たちが電車に乗って旅に出ています。   ちなみに北尾さんのアイデアで、蓋の裏面に溝がついてあり、指し掛けの局面をそのままの形で保存することができます。対戦はもちろん、cafeで一人で研究、なんかにも使って欲しいなあ。 ちょうどGW直前に発売された新商品、ぜひ皆さんのおでかけに、楽しい旅に、一緒に連れてってあげてください。 車窓を眺めながら。

どうぶつふくめん算

奈良女子大学理学部数学科准教授の篠田正人さん(アマ強豪でコンピュータと指すのが大好きな人と言ったほうがわかりやすいですね)が、どうぶつしょうぎの絵を使って、覆面算というパズルを作ってくれました。それぞれのどうぶつにはどの数字を入れたら式が成立するでしょう?というパズルです。わかりますか? Facebookで「いいね!」と盛り上がったので、本にしようとか夢が膨らんでいます。とりあえず、11/19,20の科学イベントにて、10pの小冊子にまとめたものを配布して、実際にこどもたちに解いてもらおうと思っています。 ●青少年のための科学の祭典 「おもしろ科学まつり・橋本大会2011」 11/19(土)20(日)橋本市教育文化会館(和歌山県橋本市東家1丁目6−27) 入場無料ですので、ぜひお近くの方は遊びにきてください。篠田せんせいの「算数パズルにチャレンジしよう」コーナーです。 http://www.city.hashimoto.wakayama.jp/board_of_education/education/kagakumaturi2011.html   以下関係ないですが、奈良女子大学の科学イベントで去年どうぶつしょうぎのブースを作って下さったときの写真。 しのだせんせいの研究室です。駒doc.が貼られている日本で唯一の数学科の研究室だと思います。 ちゃんとお仕事してたんですね(ぉぃ)。ほんとはとてもえらいせんせいで、パズルとか何題も作れちゃいます。

『よりどりよ』ポストカード 取り扱い店

回文フォトブック『よりどりよ』がポストカードになりました! イベント(直近では11/13の亀将棋ですね)や教室などで手売りしているほかに、以下のお店で販売していただいております。 ●古書ほうろうさん(@legrandsnes)http://www.yanesen.net/horo/ 東京都文京区千駄木3ー25ー5 ●古書信天翁さん(@books_albatross)http://www.books-albatross.org/ 東京都荒川区西日暮里3−14−13 コニシビル202 谷根千へお出かけの際はぜひ。 地方のかた、ネットショップ作りますのでもう少しおまちくださいね。   回文フォトブック、電書で無料公開したところ、おかげさまで多くの反響をいただいております。今日の時点で888ダウンロード(ぞろ目!)。あの人やこの人までつぶやいてくれた!電書ってすごーい!Twitterの広がりって面白い!と泡吹きながら実感する日々。 パブー公式の「文化系女子におすすめの文芸本特集」でも取り上げていただき、おおいにひっくり返りました!ありがとう〜! 個人的には将棋系以外の方々からの反応がとても嬉しく思いましたし(名前もお互い知らない人が作ったものに何かを感じてくれてるなんて夢のようです)、「これが好き!」と言われて「やっぱり」と思ったり「意外にも!」と感じたり、まあいちいち楽しいです。 11/3の文学フリマにも参加しました。面白かったよ。 黒猫文庫、ほそぼそとこれからも作っていけたらなあと思っています。

オトナの社会科見学〜印刷工場に行ってきました!#2

さてさて、刷る現場見学に引き続いて、特色インクの現場におじゃましてきました。 さっきの印刷機はCシアンMマゼンダYイエローKブラックの4色のインクをそれぞれ何%か組み合わせて印刷していたのですが(家庭用プリンターも大抵こんな感じ)、ダイレクトに「この色」とインクを指定するのを特色と言います。 ここでわたし、特色といったらDICかPANTONEしか扱ったことがなく、そんなメジャーなインクだったら、DIC154とか書かれた缶詰があって、それを使って印刷してるのだと思ってました。でも現場にあったのは、ぜんぜん違う缶詰でした。 「えっ!! 『ブルーナ にんじん』!? いきなりそれオンリー!?」 公文グリーンとか、岩波文庫浅葱、とかそんなんばっかり。 そうかあ。そういう世界だったんだ。 「ぴえこピンク」とか「ライオンのたてがみ」とかいう缶詰を妄想してみる…(笑)。 インク作りは大変な作業なので、過去に作った書籍の特色がこうして保管されていました。精興社さんのインクの在庫はかなり豊富で、震災後も不足に困らなかったそうです。 さて調合の方法について、解説していただきました。手に持っているのが私たちも普段お世話になっているDICの色見本です(これがコート紙だけで刷られているので上質系に当て込む時結構意味なかったりする、というお話もしていて「そうそう!」と思いました。色見本の世界はこの情報化時代に全く進化してなくてどうなのと思ってます……)。お客様から指定のあった見本チップを右上の紫のガッチャンコ機械で読み取ます。そうすると一瞬で右下のパソコンに解析結果が出て「あのインクが何%で…」と教えてくれ、それを参照して調合に入ります。 うおーーーーーー!!!練ってる!!!練ってる!!!! 見たかった調合現場だー。こういう風にやってるんだー。 ここで面白いなーと思ったのは、最新の技術で解析しつつも、最終的にはこういう職人の腕で仕上げているところです。「インク一滴だけで全然変わってきます」それはやっぱり機械じゃだせない味なのかもなー。 調合中、なんども実際の紙にインクを染みこませて確認します。色んな用紙の切れ端がいっぱい置いてありました。ゴミ箱にもたくさん。紙見てるだけで幸せな人、ここに来るといいよー。 やっぱり職人の「目」で確認します。 #1のエントリーにも書きましたが、職員の方の真っすぐな説明や、真剣に向かっている姿を見て、いろいろ考えさせられました。いつも「納期が」「予算が」「まだ駆け出しだし」みたいなことにとらわれていて、自分のイメージをしっかり伝えることもせず、妥協してばかりだったなあと。1回や2回という限られた色校正でも、もっと出来ることがあったんじゃないかなあと。でなければこんなに必死でお客さんの要望を再現しようとしている人達に申し訳ないなあと。 ただこんな風に何度も繰り返し本紙と本インクで試すことができるのって、本当に贅沢なことですよね。中国で生産するとそもそも紙の色が日本の白と違っていたり!一度でいいから納得いくまで試してみたいなあ。 こちらは昔のフィルム(版のようなもの)を保管しているところ。 精興社さんの見学、本当に面白かったです。誰でも知ってる「ぐりとぐら」や「おおきなかぶ」を何十年も刷り続けている現場ならではのアレコレを拝見できました。絵本というのは人の心に残る繊細なもの、長きにわたって引き継がれていくものだけに、緻密な作業が必要で、だからこそ生まれる職人としての誇りがあるんですね。社長さんから現場の方まで、どの方も活き活きと働いて、平易な言葉で熱く印刷技術について語ってくれました。 初版を再現するというこだわりについては「子どもに買ったお母さんから、自分が読んだ時はこんなイメージじゃなかった」という意見を本当にいただいたりするからだそうです。 使い捨てじゃない物を作っているというのは、クリエイターとしてとても士気が高まる現場じゃないかなあ。うらやましい!ここで働きたい!(そういえばつなぎを着た女性職人は居なかったな) その後は神田の事業所に寄り、版下作成の現場を見学しました。Photoshopで最新かつ細心の調整をして、そのデータを職人さんが手で仕上げていく。つくづく面白いです。 私はアウトプットの末端に居るのが好きです。販売だったらお客さんの顔が見える売り子とか、タイトル戦だったらユーザーに近い中継記者とか。 デザイナーをやっていて何が嬉しいかといえば、原稿仕上げて校正かけて色々やって、最終的に自分の手元で送り出す、最後の姿を確認できるところ。 でも印刷現場はもっともっと末端だよなあ。最後に立ち会えるよなあ。予算だとか営業だとか考えずに、モノを作ることだけに集中できる。あれ?私がやりたいのはこっちなのか? 将来つなぎ着て働いてたらすみません(笑)。 精興社さん見学ツアー、デザイナーの@yamo74さんもレポートしています。わかりやすい!プロの目のレポートはこちらから。→印刷が好きです・精興社見学Vol.2

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